この変化の波は、企業の広報戦略にも容赦なく押し寄せている。かつてのように「ご報告」や「新商品のお知らせ」といった定型文を投稿するだけのアカウントは、インプレッションの海へと沈んでいくばかりだ。2026年、先進的な日本企業は相次いでSNS運用の舵を切った。
自社製品の弱点をあえて認めたり、業界の常識に疑問を呈したりする思い切った発信が、結果としてブランドへの強い信頼を生んでいる。「何でも褒める企業」よりも、「譲れないこだわりを持ち、時には辛口な意見も言える企業」の方があらゆる面で魅力的に映るのだ。リスク回避第一主義だった日本のコーポレートコミュニケーションは、大きな転換期を迎えている。