ナオト・インティライミに対して「サイコパス」という不穏なワードが結び付けられるようになった決定的な発端は、2010年代半ばからTwitter(現X)を中心に爆発的に広まった大喜利ネタにあります。
事の発端は、彼がCDジャケットや音楽番組で見せる「非の打ち所がない満面の笑み」の写真に、ネットユーザーがサイコホラー映画のワンシーンのような架空のセリフを添えて投稿したことでした。「笑顔のまま淡々と恐ろしい台詞を吐く狂気的なキャラクター」という強烈なパロディギャップが受け、次々と派生コピペが量産される事態へと発展したのです。
さらに、代表曲の歌詞やタイトルにある「太陽」「カーニバル」「笑顔」といったポジティブな言葉を意図的に裏読みし、「常人に理解できない狂気を秘めているのではないか」と面白がるネットカルチャーが定着。悪意ある中傷というよりも、「明るすぎるキャラクターを逆手に取ったネット特有のブラックジョーク」として一人歩きしたのが噂の直接的なルーツといえます。