「予防接種を受けた数日後に妊娠検査薬で陽性反応が出た」「妊娠していると知らずに打ってしまった」と強い不安に駆られ、産婦人科へ駆け込むケースは毎年後を絶ちません。しかし、日本産科婦人科学会が策定する診療ガイドラインでも、「妊娠判明前の接種を含め、いかなる妊娠週数であってもインフルエンザワクチン接種は安全である」と明記されています。
万が一、接種のタイミングが生理予定日前後の超初期であったとしても、胎児に何らかの障がいが生じる心配はなく、中絶を考慮する必要なども当然ながら全くありません。
むしろ、妊娠初期に母親がインフルエンザに感染して38.5度以上の高熱が続いた場合、その熱自体が胎児の神経管閉鎖障害などのリスクを高める可能性が指摘されています。ワクチンによって感染や重症化、高熱の発症を未然に防ぐことこそが、結果としてお腹の赤ちゃんを安全に育てる確実な防壁となります。