ブラジリアン柔術で培われた圧倒的な体幹と重心移動は、岡田准一が切り拓いた日本映画のアクション表現に革命的なリアリティをもたらした。
痛快なガンアクションと近接格闘が融合した『ザ・ファブル』では、無駄を極限まで削ぎ落としたファイトコレオグラフィーを自ら構築。相手の力を利用して一瞬で制圧する流麗な動きは、観客の度肝を抜いた。さらに、狂気と暴力が渦巻くアンダーカバー・アクション『ヘルドッグス』では、関節技や寝技のディテールを大胆に取り入れ、泥臭くも鋭利なバイオレンスを創出してみせた。
CGやワイヤーワークに依存する従来のアクション映画とは一線を画し、彼のアクションには「実際に相手の骨関節を極め、崩している」という物理的な説得力が宿る。身体表現の解像度が異次元に高いからこそ、映像から伝わる緊張感が観る者の皮膚を刺すのだ。