鼓膜切開後、多くの保護者が戸惑うのが耳から出てくる液体(耳だれ・耳漏)です。切開によって膿の出口ができたため、術後1〜3日程度は黄色や黄緑色、時に少量の血液が混ざった耳だれが出るのは正常な治癒経過です。
園へ登園させる際は、耳の中に綿棒を深く差し込むのは避け、耳の穴の外側に出てきた液を清潔なガーゼやティッシュで優しく拭き取るよう伝えます。耳栓をする必要はありません。むしろ蓋をしてしまうと湿気がこもり、細菌が繁殖しやすくなるため自然に排出させるのが鉄則です。
一方で警戒が必要なのは、切開後も高熱が下がらない場合です。膿を出し切っても炎症が強い場合や、別のウイルス感染が重なっているケースが考えられます。また、鼓膜切開の痛み自体は通常数時間から長くても半日程度でおさまりますが、翌日になっても激しい痛みを訴え続けるときは、速やかに耳鼻咽喉科を再受診してください。