1995年のデビューから30年という大きな節目を超え、彼女のヴォーカルは今、新たな黄金期を迎えている。かつてのハイトーンボイスは、年齢と経験を重ねることで、豊かな倍音と圧倒的な感情のひだを孕んだ唯一無二の歌声へと昇華された。
ライブステージに立つ彼女が「I'm proud」のアカペララインを歌い出した瞬間、会場の空気が一変する。かつては少女の切ない悲鳴のように聴こえた旋律が、今や数々の悲しみを受け止め、乗り越えてきた大人による「生の讃歌」として響くのだ。ステージ上で時折見せる無邪気な笑顔と、曲に入り込んだ際の見切ったような鋭い目つき。そのギャップに、長年のファンだけでなく新たな若いリスナーも魅了されている。